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ダーモスコピーについて

ダーモスコピーは拡大鏡の一種ですが、偏光フィルターやゼリーを用いることで皮膚表面の乱反射を取り除き、肉眼では分からない皮膚の内部構造をある程度判断するための医療機器です。ダーモスコピーで皮膚所見を読むことに習熟すれば、小さなほくろやシミが実は早期がんではないかを診断する精度を上げることができます。

例えば、手足のほくろでは指紋のへこんだ部分(皮溝)に強い色素沈着がありますが、ほくろのがん(悪性黒色腫)の場合は指紋の盛り上がったところ(皮丘)に色素沈着がみられます。ダーモスコピーを使うとほくろやシミの色調やパターン、表層の血管構築が詳しく観察できるので、ある程度まで良性と悪性の推測をすることができます。

当院では、すぐ観察できる携帯型ダーモスコピーと詳細に検討するためのデジタルカメラ付きダーモスコピーを使用しており、ほくろのがん(悪性黒色腫)や基底細胞癌などの早期診断に役立てています。

註)『がん』であることを確実に診断するには病理診断が不可欠です。ダーモスコピーを用いると皮膚がんを早期から発見できますが、がんが疑われる場合は基幹病院にご紹介し皮膚生検や手術を受けていただくことになります。

 

平成22年10月23日更新

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